水玉

◎:子供のころ、よくコップの中に指を突っ込み、指先の水をテーブルに付けて水玉を作って遊んだものだ。テーブルの状態によっては水球が出来ずに薄く広がったりするのが面白くて、色々な事をして遊んだ。そんな遊びをしても、母は決してダメとは言わず、感心しながら面白そうに見ていてくれた。

◎:こんな現象を学校ではすぐに、『表面張力』で、その様になるとか教えてくれるが、さっぱり何の事だか分らなくなってしまう。私は、ずっと中学の終わりになる頃まで表面張力なるものが何なのかを考え続けていたが、ある日、水玉の現象がぱっと頭に浮かんできた。

◎:水を見ていると、いつもそれなりに一緒に集まっていて、空気のようにはバラバラに動かないから、水の分子はある距離を保ちながらも、お互いに引っ張り合っているのではないかと気が付いた。

◎:水の分子を小さな小さな人間と考える。運動会の余興などで、何人かの人間がスクラムを組んで、三角形のようになることがある。これが水玉だと連想した。つまり、テーブルの表面が滑らない場合には、スクラムが組める。しかし、すべすべの表面だと、スクラムの下のほうにいる人は、滑ってしまうので、スクラムが組めなくなって横に流れて広がってしまう。

文章にすると、ちょっと長くなり、わかりにくいかも知れませんが、こんな風に物事を考えると、いろいろな物理現象が面白い様に理解できる。ぜひ皆さんもこんな連想思考をやってみて下さい。 散歩道 2012.1.31.