組織工学研究所としての御活躍:1993年11月9日



 まる一日、先生の独演会であった。私、金澤は勿論だが、旧糸川研の何人かも、
久しぶりにこの講演会に参上した。この講演会の席で、糸川先生は、長野で新
しい活動を始めるとの宣言をされた。アースクラブと名付ける予定らしいが、
まだ迷っておられるように感じられた。
 

これまでの六本木事務所でのご活躍に、なにかマンネリを感じられて、
新しい場所でのご活躍を始める御決心というか、既にある程度の準備を
完了されたように感じられました。
 

しかし私は何か寂しい感じを消すことが出来なかった。東大をお止めになり、
その後の苦難を乗り越えて,まさに、逆転の発想で、新しい、華々しい
ご活躍をされました。一年位300回位のご講演をされた時期もありました。
先生は、今度はご自分で、その御活動に限界を感じられたのだとおもいます。
 

私は何か、大変に寂しい感じを糸川先生の奥に感じました。それは、多分、
先生のレベルに並ぶ後継者を持つことが出来なかった寂しさだと思います。