「日本は心をひとつにして頑張った」を美化し過ぎるのは「危険」

という見出しで、立教大学心理学部教授・香山リカ氏の論説がBPに載っていた。

この論説を見て、すぐに頭に浮かんだのは、あの戦争中の”一億総何とか”の
スローガンだ。今でも記憶に残っているスローガンは
 ”一億総火の玉となって、鬼畜米英を駆逐しろ”
というようなスローガンだ。


みんなで心を一つにして譲り合って暮らしてゆくというのは我々日本人の美徳である。後ろは山に、前面は海に
囲まれて狭いところで住んでゆく民族の知恵だと思う。海のおかげで、外敵の侵入は全て神風のような現象で
排除できた。

しかし、少なくとも情報の世界では、地球上の距離は”ゼロ” になってしまった。日本だけが独自の仲良しクラブで
生きて行けなくなった。我々にとって決して良いことではないのだが、地球上の一員である以上、その現実は認識
しなければ生きて行けない。

地震と津波で皆が協力し合うのは、勿論よいことで、誰も異論はない。しかしである。被災者援助と世間に訴えて
お金を詐取するものまで現れている。戦争中の鬼畜米英のスローガンで自分たちの勝手な利権を拡張した輩共を
思い出す。

平均知能レベルが高い我々日本人、一人ひとり独自の考えで行動しようではないか。散歩道