説明: http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/8f/50baca911f9d16d4d46996dd1ef6bbd4.jpg  間(ま)とは?素晴らしい日本語

間を置く、間が悪い、間合いを測る、間に合わせる、間に合う、間尺に合わない、間抜け、”魔が差す”、いや失礼、これは間違い! などなど。

日本語の”間”にはデリケートな意味合いが込められていて、私の知る限り英語にはこれに相当する言葉は見当たらない。allowance 等が思い浮かぶが、この言葉ではごく一部の概念しか伝えられない。しかし最近は
テレビなどで、秒単位で時間を配分して放送する時代になって、次第に間の概念が失われつつあるような気がして残念だ。

”間”を失った社会の中では、ちょっとしたきっかけで”うつ病”のような心の状態になってしまう若者が増えた。その一方殺伐な事が、ちょっとしたきっかけで起ってしまう時代になってしまった。

名人クラスの落語家が、”えーー”と言ってしばらく間をおくと、聞いている人達は、固唾をのんで次の言葉を待ち構える。”というわけで、今日は何をしゃべろうかな!” などというだけで、どっと笑いが起こる。

好男子、いや、講談師:神田紅さんの忠臣蔵の講談のなかで、47士の名前を一気に喋りまくるくだりがある。、それも、名前の頭になになに、なになにの大石内蔵助というように長い接頭語がつくので、息をつくのも大変だ。それを見事に一息でしゃべりまくるのだが、要所要所に実に微妙な間合いが入って、メリハリがきいている。終わると、聴衆は
しばらく固唾をのみ、ちょっと間をおいてから一気に大拍手が起こる。これは、まさに”間”の芸術だ。

間”を心がけて、この時代をなんとか切り抜けて生きて行こうと思う。2008年11月07日散歩道

 


    コメント間の大事さを認識 (六甲颪)

確かに間の重要性を認識しているのは日本人だろうと思います。講談の語り、落語の語り、歌詞の朗読等では大事な役割をしてます。更に音楽は音の時間変化ですから、その中の休止符の働きが印象的な作品も多いです。
間はまた時間のすき間のほか、距離のスペースもありますね。いずれにせよ面白いポイントです。

2008-11-13 11:45:54