カラス何故鳴くの?

今はあまり聞かなくなってしまった童謡に「カラスなぜ鳴くの、カラスは山に可愛い七つの子があるからよ!」と言う何とも心温まる、のんびりした歌がある。

50年以上も前の小学校で盛んに歌われていた唱歌である。今の私の家の近くには夕方の5時または6時にに安全テストの放送があり、毎日「夕焼け小焼けで日が暮れて-------- ------- カラスと一緒に帰りましょー」のメロディが、そこから流れて来る。カアーカアーと鳴くカラスに人々は親しみを感じていたのだ。

それが、今やカラスはごみ袋を食い散らかし、時に人間を脅かす存在となってしまった。

どうしてだろう?これは人間あるいは動物の感情には密度と密接な関係があるからだと思う。人間同士も混んだ電車で経験するように、混んでくるとお互いに感情がぎすぎすする。街でも、テレビでも、これでもかと言う騒音ばかりを聴かされるこの頃である。

合理主義と能率重視の世界から、動物、人間も含めて、心の安らぎを大事にする世の中を取り戻す手はないのだろうか?