姉の想い出

去る8月18日の
朝方5時頃から、一時間半くらい、何故か、子どものころの姉の想い出を寝床で何回も繰り返していた
小学校に通う年代になった私は人見知りが激しく学校に行くのが、嫌だった。一つ年が上の姉は、毎日私の手を引っ張って小学校に連れて行ってくれた。ここに並ぶんだよ!といって校庭の左端の一年生が朝礼で並ぶ所を教えてくれた。

人の顔をじっと見るのが怖く、一年生の友達の顔をよく覚えないために、時折自分が並ぶ場所が分からなくなり、泣き出しそうになって姉の所にかけて行ったしたことが何度かあったのを、今、思い出す。

兄・弟・姉と殆ど年が続いていて、皆でワイワイ毎日楽しく遊んでいたので、すっかり内弁慶に育ってしまったのかもしれない。また、子供のころの記憶としては、皆で遊ぶのもさる事ながら、庭の隅っこで小さな山をつくって、水を上から流したり、泥んこをつくって、何度もてでこねて、水の流れを見たりを飽きずに何時間も一人で遊んでいたことを思い出す。

大人になっても常識があまりなく、頓珍漢なことをよくやる私を、姉は ”イワオちゃんは
キュウリだから、いや、キュリオシイティ(Quriosity)つまり好奇心が強いから”  とか、周りの人に理解を求める為に言ってくれたのだった。こんなことを急に思い出していた。

この日の午後3時、姉が急逝したとの電話を受け取った。呆然となり、いっぺんに涙がどっと流れてきた。